インバスケット思考、インバスケット試験。
インバスケットとの出会いは「会社で試験を受けることになったから」というのがもっとも多そうですね。
私も最初に知ったのは会社の幹部になるための昇格試験で、問題が出るということが分かってから猛勉強しました。
あれって意味なくない?なんだかケーススタディーにしては置かれている前提に無理があるし、現実にはありえないから「インバスケットは使えない」と感じるけど・・・
確かにそういった意見も多いようです。
実際にケーススタディーをやってみるとわかりますが、だいたいこんなシチュエーションです。
- はじめて赴任する場所。
- 90分しか時間がない。
- 外部の誰とも連絡が一切取れない。
- 前任も連絡がとれない。
- すべての案件に指示を出す必要がある。
- 指示は各案件に手書きで書いて指示。
なかなかこんなシチュエーションないですよね。
たしかにインバスケットは極端な状況なわけだけど、そういった極限状態でもしっかりと「優先度と緊急度で入り乱れた問題に対してマネージャーとしての指示を出す」という訓練として他にはないタイプの練習法ですね。
大切なのはそういった状況があるのか?ではなくて、どうやって意思決定をしていくか?というところに意味があります。
もともと戦争で部隊を率いる軍隊での意思決定に使われた練習法であるように、限られた時間のなかで複数のことがたくさん起きるのが戦場なわけです。そういった状況でもその時にできるベストな意思決定をするということを考えるとビジネスでも応用できるエッセンスはあります。
そんなインバスケットについて、色々と問題を解いて分かってきたこと、問題の解き方のコツを学んだので、3つの記事にそのノウハウをまとめました。
試験を受けることになったということであればぜひ読んでみてください。
最初に全体像をつかみましょう
こちらの記事ではインバスケット思考とは?インバスケット試験とは?という基本的なところから、どうやって練習するか?という「インバスケットの練習方法」についても説明をしています。
そしていろいろと練習の中で体得した「インバスケットのコツ」についてもふれているのでぜひお読みください。
案件の優先順位付けに慣れよう
ほとんどの方がつまずくのが、案件の優先順位付けです。
「緊急度×重要度」で優先順位をつけるということは本を読めば書いていますが、頭でわかっていても実際に問題を解いてみると、正解とは異なった優先順位をつけていることが多いと思います。
「インバスケットに正解はない」とされているものの、自分が優先度を下げたものが実は優先度が高かったり、その逆に優先度を高くしたんだけど実際には優先度は低くて良かったということを見ると焦りますよね。
そういった優先度について重点的に書いたのが上記の「その2」の記事になります。
インバスケット試験対策を万全にしよう
最後に3つ目の記事では、全般的なインバスケット試験のコツについてまとめています。
どういったマインドセットをもって試験に臨むか?という「インバスケットで求められる考え方」や「インバスケットのテクニック」について的を絞ってポイントを説明しています。
最後に
インバスケットについては3つの記事でまとめているので、上記の記事を読んでいただければ試験対策はバッチリだと思います。
私自身、試験の前は毎日1問を2週間解くようにしましたが、毎回自分の答えもブレますし、たとえ答えを知っている同じ問題を解いたとしても毎回違った感想をもちました。
ある程度量をこなしてはじめて「インバスケット思考の良さと限界」が見えてくる気がします。
とにかくインバスケットがどういったものか?についてつかんだら練習あるのみです。
簡単なものからはじめて実際に問題を解いてみましょう!
それでは、勉強せざるを得なくなった方、必要に迫られていないけどやってみよう!と思った方、皆さんにとってインバスケットに触れることが何かプラスになることを祈ってます。
Keiky.
おすすめ書籍
まず最初に概要をざっくりつかむための本
インバスケットの効率的な勉強法としてまず簡単な書籍で概要をつかむことをした方がよいと思います。どういった試験か?ということをつかむには以下4つの本が良いと思います(私が実際に読んだとてもライトな本です)
もう少し深堀してみるための本
次にもう少し深堀するための本をご紹介します。この中から1冊で良いので読んでみると良いかもしれません。
この中から1冊読んだら実際にインバスケットの問題を誰かからもらうか、実際に買ってみて(とても安いです)やってみることをお薦めします。
普段の仕事をしながら勉強するのは大変かもしれませんが、少しずつでいいので頑張ってくださいね!
きっと意味のある勉強になると思います!ファイト!