コミュニケーション

コミュニケーションが得意な人が気づいている5つの秘訣

そう、あの人の話です。

あなたの周りにもコミュニケーションがうまかったり、 相手の懐にうまく入る人がいるはずです。

今日のトピックスは明るくてしゃべるのが上手で社交性が高い人といったタイプの人のことではありません。

むしろ真逆のタイプなのに、コミュニケーションをとるのがうまい人のことです。

「明るく社交的になろう!」と言われてもウンザリですよね。自分はそんなタイプじゃないと思うだけです。

今日は明るくもなく社交的でもないのに相手とコミュニケーションをとるのがうまい人がどんなことを知っているのか?ということについて少し考えをシェアしていければと思います。

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一見コミュ力低そうな人が実は高かったりする

コミュニケーションがうまいといっても、決して目立つような大声でしゃべったり、威圧的なオーラバリバリな感じや、社交の場から生まれたような底抜けに明るく会話の中心に常にいるような人のことではない。

むしろそういったことを苦手としていそうな人。

決して忠犬のように上司の機嫌をとったり、指紋がなくなるまでゴマすりするようなことはないが、何となくその人に言われるとその通りにコトが進んでいったり、ぼそっと解き放つ一言がピリっとしたりこの人に認めてもらいたい、この人はいったいどこまで見通しているのかと気になる雰囲気を感じる人。

一見すると暗かったり、社交性はなく物静か。ボソボソしゃべるけど存在感がある人。時として周りがヒヤッとするくらい偉い人や怖いとされている人に フランクに接したりイジったり。それでいて「失礼なヤツ」 というレッテルを張られずに、 えらい人も悪い気分になっていないような人。

そんな人っていますよね。

自分のやりたいことをうまく主張して結構自由に仕事をやらせてもらえていたり。適度な失礼さ、 噛みつく絶妙な噛み加減を知っているような。

例えば仕事の打ち合わせでの話。

仕事で相手の企業がその場では一番偉い役員と部下3人くらい出席してきてこちら側と打ち合わせをしているんだけど、序列でいけば下から2番目くらいなのに全員向こうの人たちがチラチラその人の反応や表情を見て確認をしながらしゃべっているような存在の人。その人は実際に一言も発しなかったりするが深くうなずいたり、笑顔を向けたりすることで会話が進んでいくような人。

「あっそれ、俺だわ」っていう人はとりあえずおいておいて(笑)、今日はそんな人が普段どういったことに気を付けているかについて5つのポイントを共有できればと思います。

その人は以下の5つの点を知っていてやっている可能性が高いです。

もし取り入れられそうなポイントがあればぜひ応用してみてください。

誰もがジブンへの興味がいちばん

みんな自分が大好き。

そんなことを考えてコミュニケーションをとっているのが、明るくもなく社交性も低いんだけど自分らしくコミュニケーションできているタイプの人がつかんでいるコミュニケーションのコツです。

誰も自分にしか興味がないと考えています。コミュニケーションがうまい人は「なんで私のことをわかってくれいんだームキー」とはなりません。

仕事でも家庭でも子供相手でも親相手でも老人相手でも一緒です。みな自分にしか興味ありません。これは冷たいことではなくて、これを前提におくと相手と会話をするとコミュニケーションがとても楽になる素晴らしい原則だと思います。

実際のところは「相手のことを気にかけている」ということはかなりあるので、みんなそんなに自分勝手じゃないということではない点は気を付けてください。考え方としては相手を気にしているひとも実は「相手のことを気にしている自分に興味がある」と考えてみてはどうでしょうか。

こちらが話をしているのにつまらなそうにしたり、自分の話をかぶせてきたりする人に腹を立ててもしょうがないと考えるべきであるのは相手は自分にしか興味がないからです。

あくまで「自分にとって」有意義だと思える話以外は聞く気は一切ないので「自分の話はつまらないんじゃないか」とか思う必要はありません。

相手のことを中心に会話をデザインしていく

そうです。とにかく聞くことが重要であることをコミュニケーションの達人たちは知っています。

コミュニケーションというと主張しなきゃという考えが先に来てしまいますが、真逆の発想が有効であることを知っているのがコミュニケーションがうまい人達です。

聞くこともスキルが必要で、言葉でいうほど簡単ではなくとてつもなく難しいですよね。

その根本的な課題は基本的には自分自身も「自分にしか興味がない」から難しいわけです。こちらも話したくてしょうがなくなったり、聞いていてつまんないと思ってしまいます。

ですので、まず聞くこと、メインを相手が話すようにしてあいづちや質問をうまくできるようになるだけでも会話は成り立つということを覚えておきましょう。

とにかく同意して認められていると感じさせる

誰かと話していて相手から「それは違います」「ちょっとそれはどうですかね」「僕は全然違う意見をもっています」「間違っていると思います」と面と向かって言われたらいい気持ちはしませんよね。

共感されたい。

わかってほしい。

それは人間の本能にも近い願望かもしれません。

「私の話を何で聞いてくれないの!?」と思うのはよくドラマに出てくるヒステリータイプの女性ではない。オジサマ達もみんな同じです。

さらにややこしいのが、相手はこちらがちゃんと聞いているか「一瞬で見抜ける」ということです。

自分が話している時も「あっ、この人適当に相槌してるだけだな」とか「心はどこか別のところにいっているな」というのは一瞬でわかりますよね。

まずは話を聞いていますよという姿勢。これをちゃんと示す難しさを分かっているのがコミュニケーションがうまい人といえます。

目線、姿勢のほかには適度は質問をすることも有効です。あくまで話を掘り下げるような質問をすることを意識した質問をしてみましょう。

「それってどういう感じだったんですか?」とか「まじですか、それ。それでどうしたんですか?」とか「正直全然詳しくなくて申し訳ないですが、結構ハマるもんですか?」とか。あくまで相手の話を別の話題に切り替えることなく、深堀りして話してもらえるようにするように意識してあいづちを打つようにして聞いてみてください。

同意したくない相手への返答のしかた

ちなみに、ものすごく嫌いな上司や先輩が「おまえもそうおもうだろ?」と聞いてきて、あまりに内容が低俗だったり公序良俗に反するものだったり差別的なもので決して同調したくないときってありますよね。

いかにコミュニケーションをスムーズにするといっても同調したくないこと。

それを撃退する返事の方法もあります。

「わかります」「おっしゃるとおりです」「僕もそう思います」と返事をしては同類だと思われるので決してそう答えたくないですよね。

そんなときは「AさんはBと思われるんですね」という回答をする。その相手である「Aさんがそう思っている」ということを言葉に出して繰り替えすだけでそれを言われたAさんはちょっと心理的な距離を感じるものです。

誰かに自分が言ったことを繰り返し言われたときに耳から自分の言ったことが入ってくると、「あれ、俺ってちょっとおかしなこと言ったかな」と振り返るきっかけになるからだと僕は考えている。一度相手が少し冷静になる雰囲気を試しても「おまえわからないやつだなあ」と言われたら「すみません」といって距離をおけばいいだけです。

次で最後です。

自分の意見は「ある人の意見」としていう

これはかなり重要なテクニックです。ぜひ使ってほしいと思います。

例えば何か意見を言うとき、社内や上司を動かしたい時に、「自分の意見としていわずに誰かかの意見としていう」というテクニックです。

これは家庭でも一緒です。自分の意見を聞いてくれない母親、自分の意見を言うことにしか興味がない父親。こういった両親に対して自分の意見を言うときにも有効です。

なぜならそういった親や上司は、「あなたが自分より賢い、適格なことを言うことを心理的に許せないから」です。「自分より適格なことを言うやつ」は基本嫌なんです。自分は正しくて「みんな自分よりアホ」と思いたいものだと思っておきましょう。

相手はあなたの意見だから同意したくないんです。

第三者の意見だったら「俺もそう思う」とか「わかるわ、それ」と共感を呼ぶことができるのです。

例えば、何か提案したいことが会社であったら「俺はこういうことをすべきだと思う」ではなくて、「このあいだセミナーでXさんが聞いたんですけど、Aした方が良いらしいですよ」とか、「この間本を読んだらBした会社は売上がすごい伸びたみたいですよ」というような感じ。

家でいえば「イチローが昔言ってたんだけどXXらしい」といえば父親も同意せざるを得ないでしょう。

聞き手としては、本を書いた偉大な人が言っている、自分と同世代か年配の方もそういう意見を言っているという安心感を相手に与えるので相手は同意しやすくなるわけです。

自分の意見として発信して「俺の意見が通った」とか「自分が認められた」と思いたい気持ちはわかりますが、コミュニケーションがうまい人はそんな自分のエゴは置いておいて、「自分の話や意見を通すことだけに集中している」とも言えますよね。

最後に

以上いかがだったでしょうか。

コミュニケーションがうまい人が意識している点を5つほどあげましたが、私もまだまだです。なるべく日々意識していたら自然とそういうことをするようにしていますが、難しいですね。

最近年をとってきたせいか、我慢できず自分の話ばかりをしていたり、若い子の話をさえぎってしまうこともあって、毎回反省をしているところです。

どうやらこれが老化の一種で、堪え性がなくなると余計聞けなくなるみたいなので、上に書いたことはもっと意識しないといけないのかもしれませんね。

名経営者の稲盛さんのように何歳になっても聞く力がある人ってすごいと思います。いろんな会社で経営をされていますが、それぞれの会社の中では稲盛さんよりよっぽど事情に精通した人たちにいるはずです。そういった人達の話を聞いて、経営をさらに良くしているというのは、聞く力がかなり長けているのだと思う。

人の話を聞けるかどうかは年齢に関係なさそうですね。

最後にまとめです。

  • そもそも人は自分にしか興味がないと知っておく
  • 相手のことだけを話題にする
  • とにかく同意して認められていると感じさせる
  • 同意したくない相手への冷静になってもらうための返答
  • 自分の意見は「ある人の意見」としていう

それでは今日はこの辺で失礼します。

Keiky.