昨日アラフォーにして突如、日本の個別株式投資をはじめようと思って初回の記事を書かせていただきました。とりあえず金額は150万を上限に信用取引はナシという条件ではじめることにした理由について書きました。
とりあえずの目標としては儲けるというよりは大きく損をせず、経済感覚を身に着けるということとします。初心者なりに備忘録を書いていきたいと思います。
とはいえ、投資をはじめるタイミングとしては微妙に感じるニュースがいろいろ最近出てきているので、株価に影響するであろうニュースをここでまとめておきたいと思います。
Contents
とりあえず投資方針は流動的でいく
ニュースのまとめに入る前に、自分がどういう方針でいくのかについて少し考えてみました。結論としては特に決めずに行こうということに至りました。
テクニカルかファンダメンタルどっちかとか、バリュー投資なのかグロース投資なのかとか、アノマリーとか、短期か中長期かなど、色々な投資の軸を多くの方がお持ちだと思います。わたしはまだこれから始める身なのでどうせ何か型を決めてもブレるはずなのであまり気にせずいこうと思っています。
中長期で保有しようと思ったのに日々の値動きに一喜一憂したり、ファンダメンタル重視とかいいながらチャートを見て今がタイミングをはかったりすることはあるあるです。隣の芝生が青く見えますし、自分だけが損しているのではないかと焦ったり、投資は精神的な修行に近いものを感じる気がします。
150万だと1単元(100株)10万としてせいぜい15単元くらいしか買えません。ということは大型株だと1単元も買えないものもあるはずです。企業分析をして良い会社だと思っても1単元が高すぎて参入できない株もあるので、銘柄によっては購入をあきらめる必要があるということも念頭にやっていこうと思ってます。
とはいえ何も軸がないのは良くないので、とりあえず普段メーカーの経営企画で働いていることから、個別企業の戦略や業績、成長性や安全性を重視するファンダメンタル重視型を基本においていこうと思います。
また、タイミングを一切図らないというのも微妙なので、普段見聞きする経済ニュースなどにはアンテナをはっていこうという思います。
ということで、さっそく最近気になるニュース、株価に影響を与えそうなトピックスをブレインストーミングの一環として書いていこうと思います。
株価に影響がありそうな最近のニュース
あくまでこれを書いている2020年5月8日時点の情報ということであとで振り返った時に「あんなこともあったなあ」となるのかわかりませんがとりあえず以下のポイントが気になります。
米中貿易摩擦と米国の選挙がらみ
今日5/8日経平均が大きく上昇しました。GW前は米中の相互批判がヒートアップしていたこともあり、リスク回避の動きがありそれまで上がっていた相場がいったん下がりました。
ところがGWあけの昨日、米中で電話会談が行われたことを材料視して株が買わたということのようですが、これはあくまで一過性のことかもしれません。
今年11月にアメリカで選挙があるトランプは再選を狙って「war time president」としてコロナ対策と中国批判することで票固めをしていくように思われます。そう考えると中国批判は続くでしょうし、最近はアフリカ諸国や欧州諸国も対中国批判を強めていることもあり。何らかの緊張状態になることも一つのシナリオとして考えておく必要がありそうです。
そう考えると一気にお金を突っ込むというより、何かあった時にも買い下がれるように分散して投資することを心掛けたいです。(とはいえ150万ぽっちなのでせいぜい3単元を分散して投資する程度しかできませんけど)。
中国の海洋進出
コロナ禍においても領空領海侵犯などを背景に何度も自衛隊はスクランブル発進しています。中国は南沙諸島での開発を続けていて周辺諸国と関係が悪化する一方、あまりこのあたりは大きく報じられないのが謎ですが、アンテナは張っておいた方がよいかもしれません。
コロナで米軍の空母がけん制しづらい今、どういった対応を各国が中国に対してしていくのでしょうか。コロナは中国から来たという主張を一部アメリカで繰り返していますが、証拠を持っているのかどうか?というニュースが出てきていることを考えると、なんとなくイラクの議論を思い出します。そういったことが起きないことを願うばかりです。
北朝鮮の問題
韓国の文さんが再選をしコロナ対応でも評価を得ている一方、北のトップは暫く姿を消していたところ、ふと姿を現しある意味「なんだったんだ」というようなニュースがありました。北朝鮮が不安定になるのではないかというリスクを意識させられる情報でした。
一部の報道では北の脱北者が99%お亡くなりになったといっているといった報道があったり、あれは影武者だ!というようなニュースも流れていたり、ブルームバーグニュースでも彼の叔父の記事が出ていたりしています。
正直何が本当でウソかなんてわかりませんし、韓国や米国も対北朝鮮でアンテナを張っているようですが本当の情報をもっているのか、隠しているのかなど考えても始まりませんがリスクの一つであることは確かだと思っておきたいと思います。
大暴落した原油相場
これは原油に素人の私も興味深く見ていましたが、WTI原油の5月限の先物がマイナス圏に一時的に突入するなど歴史的なことがおきました。今は20ドルを超え25ドル近辺で推移していますが、まだまだロシアの採算ラインといわれている40ドル以下ですしアメリカのシェールオイル企業も採算ラインではないでしょうしサウジだってきついはずです。
一部の国で寡占して供給を絞ったりするのは民間の世界ではカルテルや独禁法的にできないことですがそういったことが残っている不思議な商品です。
ロシアとサウジが減産で決裂し逆に増産に走ったとか、原油も世界一で天然ガスも出るアメリカに一矢報いるために価格を下げたといわれたりしていますが、コロナにより飛行機や船、車など人の移動が減り需要が一気にしぼんだことは予想外だったかもしれません。
減産の方向は出ていてサウジも追加減産を表明するなど、世界的な減産の効果がどれくらい出てくるかわかりませんが、しばらくは安い価格が続くのではないかと感じています。
在庫スペースが不足しているとかタンカーに保管しているなどの情報もありますが、基本的には需要が増加していかないと価格は上がらないはずです。このあたりはコロナから世界が回復していけば徐々に戻るでしょうが、アフターコロナの世界では前と同じようにようになる保証はありません。
原油下落が深刻化させるかもしれない問題
オイルマネーが株式市場から引いていくリスク
株式市場にとってオイルマネーは重要な投資家であることは間違いないので、原油価格が下落することで投資を引き上げるようなことも今後もさらにあるかもしれませんし、投資先として日本が魅力的でなければ優先順位をアメリカに着けた場合は日本から投資マネーは引いていくはずで、そうなると日本株をやろうと思った私にとってはあまりいい影響はありません。
紛争などを引き起こすリスク
今回の下落を逆オイルショックというようなニュースもありますが、原油の問題や、冷え切った経済の活性化に残念ながら紛争や戦争が利用される場合もあることも考えておく必要があるかもしれません。それが武力による戦争なのか、貿易戦争なのか、コロナとの戦争なのかわかりませんが少なくとも多くの命がそういったことに利用される世界にだけはなってほしくないと思っています。
シェール企業倒産によるジャンク債の暴落懸念
シェールオイルを掘削する企業は多くは企業体力はなく、山師的なビジネスだということをある記事で読みました。こういった企業はお金を借り入れて事業をおこなっているわけですが、原油価格が安いとデフォルト(倒産)を起こすリスクが高まるわけですので、そういったリスクを担っている債権価格が暴落することも懸念され、そうなると株式市場にも影響を与える可能性が大きくなるかもしれないことを念頭に置いておきたいと思います。
最近アメリカ政府はそういったものも中央銀行が買い入れるという話をしていますがどこまで買い入れるのかわかりませんし、すべてカバーするとも思えないので原油価格は大きなファクターといえるかもしれません。
各国政府の巨額の財政出動
日々いろいろなニュースで報じられていますが、とにかく今回の各国の国債の買い入れや金利引き下げやETF購入などの中央銀行による財政出動のけたが半端ではありません。
こういった政府の対応が市場をゆがめるとか、ハイパーインフレを引き起こす懸念があるとか、MMT理論がどうだとか、マネタリーベースがどうだとかいろいろな考え方やリスクが示されていますが、経済の専門家でもない私がわかるはずもなく、どういった影響が今度出てくるかというのは正直わかりません。
暴落が先に来てそれからバブルが来るという人もいれば、先にバブルが起きて急上昇してから暴落するという意見もあるようです。
少なくとも私が今とれる行動としては少しだけ購入し、価格が上がったら少額でも上がったことを素直に喜び追加資金の投入などをせず、暴落したら2回程度買い下がるくらいの気持ちでどちらにいってもいいようにしておくしかないのかなあと思います。本当に100万とか150万とかではじめる投資というのは取れる選択肢が少ないですが、仕方ありません。まずは少額でも市場に参加して少しずつ勉強していきたいと思います。
テクノロジー系やバイオ系の株の急な値上がり
アメリカのナスダックにしろ日本のジャスダックやマザーズにしろ結構テクノロジー系のGAFA関連の企業や、コロナ関連でのバイオ銘柄の値上がりは激しいような気がします。
このあたりの人気が高く、今後も成長が見込まれるというのは間違いないとはおもいますが今が適正な水準か?というのは私には見極める目がありません。
ITバブルとまではいかないにせよ、今後一定の下げはあるかもしれないということもシナリオの一つとして考えて「乗り遅れるかもしれない」という焦って動くような誘惑からはなるべく距離を置きたいものです。
為替は今のところ大きなファクターではないが・・・
為替は何となく対ドルで106-107円くらいで推移していて特に大きな株価に対する影響はないように”今のところ”思えます。
コロナショック直撃で株が暴落した3月には現金不足ということでドル需要が増え金価格も株も同時に下がるという現象がありましたが、それはレアケースということで今は落ち着いているように見えます。
日本株にとってはやはり円安の方が株価が上がりやすいと私は勝手に考えていますが今後どうなるかはわかりませんね。。。
コロナ関連は時すでに遅し
例えばバイオ関連のアンジェスMG、アビガン(アベガンともいわれているようですが)関連の富士フィルム、デンカ、マスクやドラッグストアや巣ごもり消費、テレワーク関連などは既に遅いので投資対象からは当然外します。
こういったところにいち早く気付ければ利益は得られるのでしょうが、上がっても期待外れで急落することもあるので材料株関連はちょっと想像力が私にはないのでできなさそうです。「風が吹けば桶屋が儲かる」的な発想力はもうちょっと慣れてから考えたいとは思っています。
またアフターコロナでどうなるかについてはまだ考える余地はあると思いますので、仕事をしながら感じたことなどをヒントに何か発想が浮かべば企業を調べてみたいと思っているところです。
雇用統計や消費者物価指数などの統計情報はどちらにふれるかわからない
何となく感じるのは、ネガティブな情報が必ずしもネガティブに作用するわけでもないのが、難しいところだと感じます。
今日もアメリカの新たな失業者の件数が発表されましたが、深刻で暴落するかと思いきや「材料出尽くし」として上がることもあるので世の中は本当にわからないものです。景気の気は「気分の気」という言葉があるように、本当にどっちに触れるのかわかりません。
だから考えてもしょうがないと思ってしまうと思考停止になってしまうので一つ一つのニュースを自分なりに分析して想定するトレーニングをしていきたいと思います。
決算関連の情報もどちらにふれるかわからない
たぶん多くの企業が減収や減益の決算報告をこの4-6月にしている一方、今期の見通しを”未定”としている企業も多いのが実情です。
そうすると決算関係で株価が上下する要素が2つあるということになります。一つ目は実績が期待を超えたか下回ったかという点、もうひとつが将来の通期の業績予想が未定であることについて、通期の結果が出たらどちらに触れるのかわからないということでもあると思います。
上述の通り、「材料出尽くし」となって上がるかどうかなんてどうやって知ることができるのか気になるところです。
チャーティストやアルゴや圧倒的な物量の影響
私はチャートの見方が良くわかりませんが、テクニカルをメインにした投資家や機関投資家のアルゴリズムの存在は意識のどこかで考えておきたいとは思います。
また株式市場は個人よりも巨大な機関投資家たちがしのぎを削っている市場です。上がると信じて買うプレイヤーばかりでなく、売りから入るプレイヤーもたくさんいます。
これから個別銘柄のファンダメンタル重視で銘柄を選んでいこうと思いますが、大きなトレンドがあったり、いろいろな仕掛けがあったり、正直考えてもよくわからない値動きが今後あるはずです。
そういったことに直面した時に自分がどう行動するか。今から心配しても仕方がないのでまずは経験値をつんでいこうと思います。
最後に:予測は無理だが仮説は立てたい
とりあえず個人的に私が気になっていることを書いてきました。
こうして書いてみると今いえることは、とりあえず気にしないといけないことが多すぎて「正直全くどうなるかわらない」ということです。
本当に様々な影響を与える要素がありすぎです。
株式関係のニュースを見ても色々な専門家の説明も「後講釈」のように聞こえるようなものもあります。上がっても下がってもその説明にあったニュースを拾ってきているように感じることも多いです。
そう考えると「色々とわからない中で、自分なりのスタイルをもってやる」ということが大切なのかもしれません。
それでは今日はこの辺で失礼します。1株だけ1単元今日買ったのですが、そのあたりの話はまた今度にしたいと思います。(一体いつまでつづくやら・・・)
Keiky.