禅語に触れる

良い匂いがする人についていこう[薫習]禅の言葉

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

仕事がんばってますか。つまらない毎日の中に少しでも幸せを探す努力をしていますか。人と比べずに自分らしくいることに集中できていますか。

簡単なことではありませんが毎日小さな幸せを感じていきたいですね。

今日は「薫習」という禅の言葉をご紹介します。

Contents

薫習の意味

ちょっと読み方が難しいですよね。どういう意味の言葉でしょうか。

薫習

読み方:くんしゅう、くんじゅう

意味:日頃の自分の行為が心に習慣として残ること

「薫」というのは「かおる、かおりがする」という匂いに関する漢字です。

匂いというのは体にしみつきますよね。

焼肉を食べに行ったときを思い出すと、食べている時は匂いはそんなに気になりませんが家に帰ったときに自分の服に完全に匂いが染みついていることってありますよね。

タバコを吸わない人でもカラオケや居酒屋にいって家に帰ったら全身からタバコのにおいがして気持ち悪くなったりしますよね。

ペットを飼っている人でいえば自分では気づかないものですが他の人からすると動物のにおいがしたりします。

このように色々なにおいが体につくわけですが、私たちの習慣も同じであるということをこの禅の言葉は教えてくれています。

毎日の積み重ねでいえば、勉強・運動などの行動習慣以外にも、「考え方」も習慣といえます。

「考え方」も立派な習慣

筋トレや食事の管理などの良い習慣は体のためにもメンタルのためにもなる具体的な習慣です。

こういった習慣が体や精神を作ることは間違いありませんので、そういった積み重ねがあなたを作り上げているということは想像がしやすいと思います。

一方で、実は「考え方」そのものも重要な習慣作りの要素です。

「どうせ」「自分はだめだ」「自分にはできない」「抜け出せない」「おれは出来が悪い」

毎日このように考えているとそれが習慣となり、あなたの「匂い」になります。

全身からそういった匂いがしてあなたの雰囲気として定着します。なるべくだったらこういったことは避けたいですよね。

どうせつけるのであれば良い習慣をつけたいものですが、一度ついた習慣はなかなか変えることが難しいのもまた事実です。

ですのでいきなり考え方を変えることはできません。

ちょっとネガティブな思考に陥っている時は「あっ、いつものスパイラルに入っているな」と考えてみましょう。

これだけで十分です。

自分を少し客観的に意識できているということですので、いつもの思考に入ってしまっても気づくことで少しずつ軌道修正できているはずです。その積み重ねで徐々に自分の考えが変わってくるので焦らず少しずつ進んでいけば良いと思います。

良い匂いについていこう

良い匂いがする女性についていくという話ではありませんよね。

そうです。良い習慣が身についている人、良い空気が流れている人、自分が興味を持てる人、なんか相性がよさそうと思えるひとについていこうという話です。

匂いというのは周りに影響を与えます。

お坊さんがお香を焚いて服に匂いをつけるのものそうですし、香水を振りかける方がいるのも自分に匂いをまとわせるということです。

こういった物理的なことではなく、その人の雰囲気などからいいな~と感じる人のそばにいましょう。

そうするとその人の良い匂いが自分にもうつってきます。良い影響を受けます。

逆も同じで悪い影響も受けやすいです。

悪い匂いの人たちと暮らしたり過ごしていればその匂いはあなたにうつります。本当にその環境に自分がいたいと思っていればいいですが、少しでも違和感や、相手に合わせるのが苦痛だと思っていたら一度立ち止まって考えてみるのも良いかもしれません。

なるべく良い人といましょう。

良いと思う人に近づいてみよう。

その人を観察してみましょう。

きっと今まで見えていなかったことがわかるかもしれません。

単に「その人の才能」と考えていたことが「裏にとんでもない努力があった」ということがわかるかもしれません。

そういったいい影響を受けて自分も良い匂いをまといたいですね。

Keiky.