パパの子育て

ミスができる環境を家庭で整える

日本企業で働いていると、一つのミスが命取りと考えている人が多く、とにかくミスをしないことが主眼にきてしまったりします。

今まではそれでよかったのですが、世界的な競争力が失われている状況を見ると、本来はもっとトライアル&エラーを繰り返したり、チャレンジをしていくべきだということはみんな頭ではわかっているものの、実際にチャレンジする人はとっても少ないのが現状です。

私自身もこういった日本を代表するような日本企業に勤めていることから、この点を何とか変えようと経営企画の立場で色々と検討はしているものの、どうしても上層部がそういった環境にしたがらなかったり、本当は安定していないんですが安定しているとみんなが思っている以上はなかなかチャレンジする方が損みたいな文化が定着してしまってアクティブな組織というのは作れない点に歯がゆさを感じています。

考えてみれば日本の部活や学校でも「ミス=いけないこと」という教育がされている気がします。

私自身は半分以上が海外で教育を受けたこともあり、両方の教育を受けてきているので苦労も多かったですが、日本の教育をそとから見ることができたので、色々な課題があることも疑問として感じてきました。

■ ミスを許容しない文化=減点主義

前述の通り、日本企業で働いているとミス=×という考えがあまりに強すぎてミスすることが許されない場面というのはかなりあるものです。

議事録や会議の司会進行、新たな技術テーマの開発やプロジェクト運営など「ミスは起きるもの」という設計はされていなくて、「ミスは起きないもの」とういのが前提としてあるのが日本の企業文化です。

そうなるとミスをすることが異常なことのように扱われ、ミスを犯した人は失跡されたり悪い扱いを受けたりするので本当に悪い風習だと思っています。

もちろん社内ではそういったことを分かっていて、「どんどん部下にチャレンジさせる」ことを意識している志がある人も少なからずいますが、かなりの少数派と言えます。そういったことを心掛けている人の下ではガンガントライする文化が根付いていて、ミスをしてもまたリカバリーしたり、上司と一瞬で話し合って軌道修正したりしている様子が見て取れます。

一方で大多数の部署ではその真逆でとにかくミスが失跡されるので、みんな行動することができず、「指示待ち」が基本となっていて、それと外れたことをすることがいかに悪いことかといった文化が根付いています。

■ ラグビー元監督のエディージョーンズも同じ指摘

一世を風靡したラグビー日本代表ですが、エディージョーンズの特集テレビや「ハードワーク」という著書を読むと日本チームにいかにミスをさせるか?ということにかなり真剣に取り組んだエピソードがかなり詳しく紹介されています。

彼が日本に来た時に選手たちのハードワークや我慢強さなどの強みを見出した一方で、「ノーミス、ノーミス」ということでミスをしないことを優先しているスタイルを変えなければと思ったそうです。

これはミスを許容しない会社と似ていて、スポーツでもノーミスの減点方式が根付いてしまっていることを彼の鋭い分析で気づいた結果でした。プレイヤーたちを蝕んでいるチャレンジしない、リスクを取らない従順な部分を、もっとアグレッシブに勝利を取りに行くチームにするために徹底して失敗をさせたそうです。

例えばですが、アメフトの普段扱っていないボールを使ってプレーさせてミスをたくさんさせたりしたのもその一つの取り組みだったそうです。

ミスをしても当たり前という雰囲気を作り出せると大胆なプレーを選手から引き出し、結果としてチームでカバーするチームワークも育ち、アグレッシブなチームにすることができたそうです。

■ 本当のミスとは何もしないこと

物事を継続する凄さや、失敗は成功の母であるというような言葉は世界中でたくさんの名言があります。

ほとんどのことは失敗に終わったとしてもそこから学べればそれは失敗とは呼ばないというような名言は非常にたくさんあり、結果的に成功している方がそういったことを言っている場合が多いです。

本当のミスは何もしないことということを人は頭ではわかっていても、それでもミスをしたくないとおもってしまって行動に移せないことが本当に多いです。

私たちに刷り込まれた「ミスは恥ずかしい」という教育は根強いものです。

部活だったり、学校生活で常に同調性を強要するような教育を受けて、人と違うことをすることがダメであるというような環境だとどうしてもそういった影響をあとあと引きずってしまいます。

■ 子供にミスは悪くないことを教える

幸い私は海外で育った経験があるので、色々と大変な苦労や差別などを受けた経験もありますし、山ほど転校してきたのでその場限りの付き合いばかりになってしまいましたが、それでも日本の教育と欧米の教育を両方受けられたのは、過ぎ去った今ではよかったと思っています。

どちらにも良いところがあり、悪いところもあるので、どちらかを全否定したり肯定するつもりはありません。

どうやら私は自分の娘たちに海外経験はさせてあげられそうにないので、日本の教育にどっぷりつかった場合にどうミスをしても良いように、過度に恐れないように育てるかは本当に難しい課題だとおもっています。

やれることは色々あると思いますが、例えば以下のようなことを伝えようと思っています。

習い事

例えば何か習い事をさせて、ミスしてもそれは学びであることを口を酸っぱくして言ってあげたいと思っています。縄跳びの練習でもなんでもいいのですが、付き合ってあげて、失敗するからうまくなれるという体験を詰めるような習い事をいろいろさせてあげたいと思っています。

学校がすべてにならないようにしてあげる。

幸せな学校生活を送ってくれればよいですが、なかなかそうなるとも限りません。子供にとって苦痛になる可能性もあります。そういった場合に最悪は転校すればいいだけであることは子供伝えたいですし、逃げてもいいことはつ年言い続けたいと思います。また、サードプレイス、フォースプレイスと第三、第四の環境を与えてあげて学校以外にも色々な輪を作るきっかけを与えてあげることもミスをしていいということにつながるのではと思っています。

本人のペースを大切にしてぐっと我慢する

勉強でも運動でもそうですが、人と比較しない存在で常にいてあげたいと思っています。ミスをしたって、親の愛情は変わらないということをずっと伝えてあげて、色々チャレンジしている姿が素晴らしいということを伝えてあげたいと思います。ちょっとしたお絵かきがうまくいかない場合でも、それはそれで素晴らしいものが書けていると伝えてどんどん自分なりに学びが深まるように、関心が向くようにずっと我慢していきたいと思います。

■ 最後に

子供の中に人と違っていい、ミスしてもいいといった心を育てるのは本当に難しいことだと思いますが、何とか育ててあげたいものです。

そのために私たちができることを本当に考えて幸せな学校生活を送って、その後社会に出るときに羽ばたける素地を作ってあげたいと思っています。

本当はそういった教育や環境を日本の学校や日本の企業が提供できればいいのですが、なかなかそうはなっていないのが現状です。

なんとか良い環境をみなさんと作っていければと心から思っています。

Keiky.