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家庭の目標をスマートに立てて幸せになる家庭環境を作ろう。[家庭×経営理論]

年明けから何か月か経ってくると年末に立てた目標というのはなかなか続かなかったりしますよね。

今回はそんな私生活で自分や家族、子供でも使える続く目標のヒントについてシェアさせていただきます。

Contents

■ 目標を立ててもなかなか続けられない

・健康はシェイプアップのためのジョギングや筋トレ
・仕事のためのビジネス系の勉強、語学
・読書の習慣として月に何冊とか考えた目標
・早寝早起き
・禁煙やお菓子断ちやゲーム/テレビ断ち
・日記やブログ
・子供の勉強を見たり習い事を続ける
・土日は料理する

いろいろな目標を立てては続かないという繰り返しだったりしますが、それはそれでいいことだと思っています。

色々な事に興味がわくことは良いことで、興味が移り変わっていくのはある意味で色々なものに関心があるということで肯定的に考えてよいことです。

NGなのは何もしなかったり、自堕落に生活してまったりすることで、何か前向きに別のことをするために一つのことが続かなくてもいいと考えることができます。

例えば読もうと思って買ったけど読んでいない本ってありますよね。

あれも無駄ではなくて、買いたいと思って買ったときに既にその本は役割を終えていると考えれば買って無駄だったとは言えません。

読むことが苦痛な本を我慢して読むほど時間の無駄はないので、既にその本は役割を終えたということで処分してしまって次にいきましょう。

私の母親なんて会うたんびに趣味が変わっていて学生時代から何かをずっと続けた経験はないのですが、何かにはまっては飽きるということを繰り返していて、そんな自分を認めているようなので色々なことを経験していて楽しそうです。

■ とはいってもなるべく続けないのに続かないのは目標設定ミスが原因

ポジティブに考えて興味が移り変わっていくのはいいとして、自分では続けたいと思っている場合は何か工夫することはできないでしょうか。

どうしてもやらないといけない、やった方が良いことでも続けられない時、健康上の問題があるのに、論理的に考えれば続けてやるべきなのにどうしても自分にまけてしまって続かない時。

そんなときにはスマートに考えましょうというのが今回の話です。スマートいっても「S-M-A-R-T」です。仕事をされている方は職場で聞いたことがあるかもしれませんが、仕事で使うフレームワークの一つです。

これを家庭に応用すると少しは続く可能性は上がるのではないかとおもいますのでご紹介します。

■ フレームワーク「SMART」

勘が鋭い方はこれはイニシャルをとって語呂合わせしたものだというのが分かるとおもいますが、その通りです。

ジョージ・ドランさんという方が1981年に発表した目標設定法で、タイトルが”There’s a S.M.A.R.T. way to write management’s goals and objectives”という論文から来ています。和訳すると、「マネジメントのゴールと目的をスマートに書く方法」という感じになります。

ようするに経営をするための目標をどう明確に書くかということについて発表された論文ということになります。彼はこの論文の中で頭文字の「S-M-A-R-T」の5文字から目標管理の秘訣について語っています。

彼のこの論文をきかっけにいろいろなコンサルタントや著名人が使うようになって広まっていったと言われています。

ではSMARTな目標設定というのはどういった要素が揃っていればいいのでしょうか。早速見ていきましょう!

個人的に一番大切なのは3点目だと思っています。

1)具体的であること (Specific)

まずは目標を具体的に設定する必要があります。その目標は自分の奥さんや子供が読んでもわかるように簡単で具体的な目標にする必要があります。「やせる!」ではなく「何kg、何%」というレベルまで落とし込んではじめて具体的な手段に移ることができます。目標設定が曖昧だとただの自己満で結果は出ません。

目標がふわっとしていると目標と手段のギャップがあることにすら気づかないので「なんだか効果がでないなあ」「なんかもうめんどくさい」となってしまいます。

なので目標設定は超超超具体的に作る必要があります。

2)測定可能であること(Measurable)

1点目の例のように何kgとか何%とか、何冊とか何回とか測定可能でないと良い目標とは言えません。

仕事だと上司と部下で定量的な目標を共有することで進捗が分かりますし、どれくらい達成しているのかといことが分かりギャップに対して対策をどうとっていくかという相談がしやすくなります。

家庭でも自分の個人的な目標でも一緒で、測定可能ではない目標だとなかなか持続性は保てないものです。なのでちゃんと図れる目標というのを設定することが必須です。

指標の例をいくつか思いつくままに羅列してみるので自分の目標が測定しづらいなあと思ったときに参考にしてみてください。

[測定方法例]
何分・何時間、何回、何%、何kg、何個、何冊、何本、何か所、何枚、何日、何kcal、何ページ、何時

では次に3点目ですが、個人的にこれが一番大事だと思っています。

3)達成可能であること (Achievable)

これは最も大切で、到達することができる目標設定をするというのがもっとも続けるために大切なことです。

一生達成できないような目標ほど意味がないものはなく、それで持続的に続けられる気持ちには絶対なりません。

会社でいえば、絶対に達成できない売上予算や経費削減目標などが具体的な例としてはよくある話で、上から一方的に目標を言われて不可能な目標に対して努力をすることを強いられることというのは非常に多くあります。

最悪のケースでは例えば市場規模以上の売上目標がでてきたりすると「それはどうやって達成するんですか?」ということを聞きたくなりますが「それを考えるのがお前の仕事」と言われた日にはやる気はゼロになってしまいます。

目標設定は低めにして「ちょっとがんばれば達成できる目標づくり」が大切です。達成すればさらにちょっとだけ高い目標を設定すればよいだけなので、とにかく達成できる目標にします。

高い目標があるのも問題ありませんが、そういった場合でもその目標を少なくとも分解する必要があります。

例えば大きな目標があってもとりあえず逆算した場合に一週間後の目標だけを考えて目指してみる。それを達成出来たら次の1か月の目標を立ててみる。こういった小さな目標達成の繰り返しで自信がつきますし、達成することでやる気がわいてきます。

とにかく目標はSMALLに作っていくことがSMARTな目標設定につながると思います。

4)経営目標に関連していること (Related)

4点目が経営目標に関連していることということで、ちょっと家庭とはずれてしまいます。

これはビジネスの世界ではどういったことかというと、例えば自分が営業で売上目標が設定されているとして、それが「会社全体の目標に連動していること」ということになります。その連動した目標を本人が分かっていて、いかに自分の仕事が大切な仕事かということを分かっているかどうかで目標に対して持続的に頑張れるかが大きく変わってきます。

これを家庭に置き換えてみると、自分がその目標を達成することでどういう家庭にとってのいいことがあるか?ということを考えるということになります。

例えばですが筋トレしていい体になったらTシャツ一枚でもかっこいい体になり、高い服よりも安いTシャツで済んで服飾費が安く済むとか、お菓子やお酒などの出費が減って節約にもなるとか。

例えば毎日掃除をすれば運気が家にやってきて自分だけではなくて、家族全員が快適に過ごせることで家が幸せになったり、運気が上がってくる気がしたり、モノが少なくなることで新しいものをとりいれるゆとりができるとか。

自分だけの目標なのですが、無理やりにでもいいので、それで家族にとってどんないいことが生まれるかということも想像すると自分一人で頑張ることであっても続けられる意義が大きくなるので続く可能性があがります。

5)時間的な制約があること (Time-bound)

最後の5点目は時間的な制約があるということです。何時間でも何年かかっていい目標に対してまじめに取り組めるひとというのはそうそういません。いたとしてもかなり変わった人です。

いつまでに目標を達成するか期限を設定することでようやくやる気がわいてくるのが人間です。

一方で時間的な制約を作るときにあまりにハードすぎる納期というのは全然楽しくなくなってしまって義務感がとても強くなってしまいます。

時間的な目標は自分の生活を考えて自分がちょっと生活を変えればできるくらいのレベルにうまく設定してあげるのが一番心地よい時間的な制約ということになります。

「今のままだとやる時間がとれないんだけど、テレビ見る時間を削ればできる」といった具合に悪習慣をちょっと削るとか、少し生活を変えればできるくらいで達成できる目標を設定してスケジュールに組み込めば、生活スタイルもよくなりますし、目標に向かって努力している感じがしてくるので、「いついつまでに」という時間的な目標は作るのが吉です。

■ 最後に

いかがだったでしょうか。

このようにSMARTというフレームワークを家庭で使うと、なかなか目標を達成できない自分を「だらしがない」とか「意志が弱い」「どうせ自分はだめなんだ」と思うことは減っていきます。

子供に対しても「なんでうちの子はできないんだ」「何度言ってもだめなのはなぜ」「ちゃんとしなさいって言ってるでしょ!」というように怒ることも減ります。

本人が達成できる目標を必要なちょうどよい時間設定の中で設定してあげてほめて伸ばすしかありません。

これは自分に対しても一緒で、小さな目標を達成した自分をほめてあげることがとても大切になってきます。

「一週間続いた!私ってすごい!」ってほめてあげてください。そうするともっとやろう!って思えるものです。

ぜひ良い目標を立てて自分のライフスタイルを心地よいものにしていきましょう!

Keiky.