雑学

紅茶、緑茶、ウーロン茶。すべて同じ葉っぱだという事実と奥深さ・・・

緑茶と紅茶の違いは何かご存じでしょうか。

既にこの記事の題名に既に答えを書いてしまっていますが、、、同じ茶葉です!

ということで紅茶と緑茶は同じ葉っぱを使っていてウーロン茶も実は同じという衝撃。まあ知っている人は知っているでしょうが、もともとコーヒー好きだったのに紅茶にはまってきた僕としてはなかなか新鮮な情報でした。

緑茶、紅茶、ウーロン茶はすべて同じつばき科の「茶の樹(ちゃのき)」という品目の植物の葉っぱということになります。学名は「カメリアシネンシス」というらしいですがとても覚えられそうにないので僕は茶の樹で覚えることしました。

まあこれだけだとつまらないので、せっかく紅茶好きになったわけですので、じゃあ一体何が違うのか?ということについて調べてみましたので、サラッとシェアさせていただきます。ドンドン調べていくと面白くて僕はますます紅茶にはまってしまいそうです!

Contents

■ 紅茶・緑茶・ウーロン茶の素となる「茶の樹」

冒頭に書かせていただいた通り、紅茶、緑茶、烏龍茶はすべて「茶の樹」という同じ葉っぱでできています。お茶文化は中国から広まったことで有名ですが、もともとは亜熱帯の樹で、ある程度高い気温と降水量が必要なようで環境によっていろいろな特徴をもった茶葉に育つそうです。

10月ごろにキレイな白い花を咲かせるようで花が咲いた後に2cmほどの実がなって、それが熟して中の種が落ちます。紅茶の入れ方や種類について書いた記事で書きましたが、 緑茶には、カテキンやタンニンなどのポリフェノールやカフェインの他ビタミンなどを含まれるのでお茶には本当に良い健康効果も期待できます。

※もっと詳しく知りたい方はWikipediaのリンクを貼っておきます(こちら

これが茶の樹。

■ 葉っぱが同じとしたら違いはどこからくるのか

ずばり製造工程の違いから紅茶、緑茶、烏龍茶の違いが出てきます

緑茶と紅茶の違いは発酵させているかどうかの違いだけです。紅茶は完全に発行させて、緑茶は発酵させないというだけの違いであれだけ違う味になるんですね。本当に不思議です。ちなみにウーロン茶は半分発酵させるということで、緑茶と紅茶の中間に位置しています。

ここでいう「発酵」というのは納豆のように菌で発酵させるのではなくて、もともと茶葉に含まれているタンニンが酸化して発酵する作用のことをいいます。茶葉は火を通すと発酵しなくなるということで緑茶は最初に火にかけて発酵を止めるという工程がはいるので、発酵が進まないという仕組みです。緑茶は発酵させないから緑色を保っているということになります。

もう少しそれぞれの作り方の違いを補足したいと思います。

緑茶の作り方

摘んできた葉を摘み取って最初に蒸したり炒って発酵を止めるところから始まります。その上で茶葉の水分を飛ばしてお茶を揉んでいきます。そして乾燥させたら緑茶の完成です。

紅茶の作り方

紅茶は説明をしてきた通り発酵の工程が入ることになります。

摘んできた茶葉を陰干しします。葉っぱを砕いて揉んで発酵させていきます。20度から25度くらいの温度で湿気が高いところで発酵を進ませて最後に熱を加えて最後に乾燥すれば完成ということになります。完全発酵させるので色が茶色になります。りんごやバナナをむいたあとに茶色くなるあの現象と全く一緒です。

ウーロン茶の作り方

ウーロン茶は発酵を途中で止めます。

まず摘んできた茶葉を日干しします。陰干しする紅茶とはことなり天日干しです。そのあとに陰干しして発酵させていきますが、完全発酵を待たずに釜で炒って発酵を強制的に止めます。そして炒った茶葉を揉んで乾燥させて出来上がりです。

いかがでしょうか。紅茶も緑茶もウーロン茶もそれぞれ全く違う味がしますし、それぞれ種類が非常にたくさんあります。一つの葉っぱからこれだけバラエティにとんだお茶ができるというのはなんともすごいことだなあと感心してしまいます。

■ お茶は体にも良い効果がたくさん

そんなお茶は体に良い効果もたくさんあります。その一部を以下にご紹介させてください。

消化を助けてくれる

お茶に含まれるタンニンやカフェインが胃液の分泌量を増やしてくれます。そうすると消化がよくなるので食欲がないときに紅茶を飲んだり、おなかの調子がちょっとよくないなあというときにはお茶を飲んでみることをおすすめします。カフェインは入っているので覚醒しすぎちゃう人は控えた方が良いと思いますが、体調が悪いときにコーヒーは飲みたくならないと思いますので緑茶や紅茶はぜひ飲んでみるといいかもしれません。

コレステロールや血圧を下げる

カテキンやアミノ酸の作用でコレステロールが下がる効果があるといわれています。タンニンには血圧を下げる効果も期待できます。血圧が高い人も定期的に紅茶を飲むと体質改善につながると思われます。

風邪予防にもなる

カテキンには強い殺菌力がありますよね。それを飲むわけですので、おなかや体の中の殺菌も行ってくることになります。喉に付着した菌は胃に入ってしまえば消化されて死滅してしまいますが、喉に付着しているものを流すためにも殺菌作用があるお茶を飲むと風邪予防になります。

よく「紅茶が風邪予防に効く」「紅茶がインフルエンザに効く」というのは話がでるのはこの殺菌作用があるカテキンのことをさしているといってもいいかもしれません。例えば食中毒の原因となる腸内細菌も弱めてくれるので痛みを軽減してくれたり回復を早めてくれる効果があるといえます。

疲労回復

もともと無類のコーヒー好きだった私はカフェイン中毒なので、そんなカフェインに自律神経や筋肉を刺激してもらって疲労回復効果がないと生きていけないレベルです(笑)。眠気が覚めますし、疲労を感じにくくなる効果があるので重宝します。なんとなくコーヒーを一日飲まない日があるとかなり疲労してくる感じがあるので、それはそれで飲みすぎはよくないですね・・・。

ちなみにカフェインの量は紅茶はコーヒーの半分です。ということは倍のめるということになりますね。

脂肪燃焼させる効果

最近トクホ系で「おーいお茶」「濃い茶」などでうたっているように、お茶に含まれるタンニンがエネルギー代謝を活発にしてくれるので、痩せたり、中性脂肪が分解されやすくなる効果が期待されます。「中華料理にはウーロン茶」というのが定番ですが油を洗い流してくれたり、脂肪の蓄積を抑えてくれる効果が期待されてのことといえます。

アンチエイジングの効果

お茶には抗酸化作用があるということで老けの原因になる活性酸素を減らすといわれています。どれだけ体感できるものなのかわかりませんが、病は気からという言葉もありますし、体内から体質改善するというのは高い化粧水を買うようりも良いような気がするので期待したいところです。

■ お茶のいれ方の違い

今回は私が紅茶にはまったということもあり、緑茶・紅茶・ウーロン茶がすべておなじ葉っぱからできているけど、作り方であの違いが生まれているということについて書かせていただきました。

製法の違いがあることから、お茶の入れ方にも違いがでてきます。

紅茶はスプーン1杯の茶葉、お湯は完全に沸騰させる100度、抽出時間はだいたい2~5分くらい。

一方の緑茶は茶葉はスプーン2杯くらいでお湯は沸騰させない70~80度くらい、抽出時間は30-40秒くらいが目安となっています。

作り方の違いがお茶の入れ方の違いにも出てくるのは面白いですね。もっともっと紅茶について勉強したいなあと思いました。

ちょっとしたリラックスタイムを作るためにお茶を飲む。いつの時代もリラックスしたり知り合いとおしゃべりしたり、一人でゆっくりできる時間にはお茶がかかせなかったのかもしれません。

ちなみ紅茶の入れ方、種類、私が大好きなダージリンのおすすめブランドなどについても記事を書いたので是非以下のリンクからご覧ください!

Keiky.