奥さんや旦那さんと喧嘩したり、子供と言い争いになることって家庭を持っている人からすると時々起きるものです。
時々ではなくてしょっちゅう起きているという方もいるとは思いますが、我が家では誰かしらが余裕がなくなってるとき、誰かが疲れているときにこういった事態に陥りやすくなります。
ささいなことが原因である場合がほとんどですが、そういったものをなくしたり、減らしたりすることはできないものでしょうか。
家族との距離感の取り方を柔軟におこなうことで解決できることが多いのでそんなヒントについて書かせていただきます。
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■ 些細な言い争いが長引く弊害
些細なケンカや言い争いはあとで考えてみると大した原因でない場合が多いのですが、結構家庭の雰囲気をぶち壊します。
二人の間での出来事ではありますが、それを聞いている周りもいい雰囲気ではなくなってしまいますし、せっかくの家族の楽しい時間も台無しになってしまいます。
夫婦の間での言い合いは子供は必ず聞いていて雰囲気を察知しています。敏感な子であればストレスに感じで不安な気持ちになり落ち着きがなくなったりしますし、その場が嫌で離れていきます。
親と子供の間であれば子供は攻められていることを感じて、当然言葉では勝てないので悪感情をもったまま期限が悪くなります。
不思議とこういった感情は当事者以外にも伝播します。言い争いに関与していない家族もなんだか気分が悪くなってきてイライラします。
そうすると家庭全体がイライラに包まれてしまって最悪の一日になります。
気持ちの切り替えが下手は人はいたり、割り切って気持ちを切り替えようとしない家族がいる家庭もあるかもしれませんが、そうすると最悪2,3日、場合によっては一週間などずっと嫌な気持ちで過ごすことにつながる懸念も出てきます。
もしその日で世界が滅亡するとしたらとても残念な最期になってしまうのは最悪ですよね。もしその日に事故で死んでしまったり、二度と会話ができなくなってしまったとしたら。大切な家族なのにそんな終わり方でいいのでしょうか。
そんなの嫌ですよね。
■ ちょっとした不調に自分で気づく
まず大切なのは普段から自分や家族の変化に関心を向けて気づくことです。
一日として同じ日はありませんので毎日、毎回相手のことを見てどういった状態かを見ること、また、自分の中の変化についても気づくように意識を向けることが大切です。
自分の場合だったら、仕事でうまくいかなかったり疲れていたりしないか。風邪っぽい症状があったり、体に不調がないか。気になることで心が支配されていないか。自分の心が荒れていないか。そういったことを少し考えてみて自分の状況を点検しましょう。
相手が奥さんや旦那さんだったらどうでしょうか。相手の顔や表情、言動、雰囲気。そういったものに注意を向けてみましょう。体調が良さそうか、家事や仕事がうまくいっていそうか、何か悩んでいる様子はないか。相手は大人ですので隠すのがだんだんとうまくなりますが、長く付き合っていればそんなに隠すことはできません。
子供たちだったら、どこか疲れがあったりしないか。幼稚園でちょっと嫌なことがあったりしなんではないかとおもって感情を探りみたり、ちょっとした言動や、見た時の表情や雰囲気を分析します。
人それぞれその日その日で状況は違いますので常に気にして意識して相手を「見る」ということをすることを習慣にすると、相手の変化について気付くことができます。
まずは自分、そしてパートナーや子供の状態を観察する癖をつけて、自分に意識を向けたり家族のことを見るようにするというのが一番大切なポイントになります。
■ 相手にちゃんと不調を伝えることが以下に大切か。
次に相手が子供であれ、奥さんや旦那さんであれ、自分の不調具合、今の感情は全て言葉でちゃんと伝えましょう。
阿吽の呼吸は家庭でもありえません。奥さんも旦那さんも他人です。気持ちを察することは絶対に不可能です。相手に察するようにするのは日本の文化の良い部分もありますが、とっても悪い部分でもあります。
感じられない相手が悪い、察することができない相手が悪い。相手に求めまくって全て相手のせいにする。そんな悪い面が出やすいので、とにかく今の状況を相手に言葉にして伝えることが大切です。
「今自分はこんな気持ちなんだ」「今自分はこんなことを考えている」。どんなに些細なことでも伝えましょう。
そうすると何か言い争いが起きた時に「ああ相手はこんな気分だったのか」と思うことができますし、事前にそういった争いを避けることにもつながります。
驚かされるのは2歳、3歳の幼児に対してもこれは効きます。親が思っている以上に子供というのはわかっているものです。「パパ今疲れていてちょっと気持ちの余裕がないんだ」とか押しつけがましくない範囲で言うと何も返事はしてくれなかったとしても何か感じて優しく接してくれます。
子供は侮れません。親よりも2歳、3歳の子供の方がちゃんと大人な対応ができることだってたくさんあります。
とにかく相手が大人であれ子供であれ、自分の状態について伝えること。これが2つ目のとっても大切なポイントです。
■ 距離感を大切にする
最後の3つ目のポイントは距離感です。いかに夫婦が仲良くても、子供がかわいくても適切な距離感というのが大切です。
この距離感も常に一定ではありません。ものすごくベタベタするときもあれば、ものすごく距離を置いた方が良い時もあって、これは分単位で変わる場合もあります。
常に一定ではない距離感をいかに考えるかということですが、それは相手の状態に合わせるということです。
ポイントの1つ目で相手の状態をよく観察しようということを書きましたが、観察すると相手が今近づいてほしいか、ほっておいてほしいかということもわかるものです。
子供がかわいすぎてベタベタしたくなることはたくさんありますが、子供側がもし疲れていたり余裕がなかったら避けるべきです。子供もこちらを受け止めてくれる余裕があるということを確認して子供にベタベタしに行った方が賢明です。
奥さんや旦那さんが元気ないときも2つのパターンがあって、近寄って寄り添った方が良い場合もあれば、一人にしてほしい場合もあります。
ポイント2で書いたように相手が自分の感情や状態を語ってくれればいいですが、そうではない場合は探りにいかないといけないですし、相手に聞いてみる必要があるかもしれません。そっと大丈夫かどうか聞いてみて一人がいいか何か一緒に話すかといった具合に会話をしてみると良いかもしれません。
自分の気持ちや体調を大切に。相手の気持ちもコンディションも大切に。お互いちゃんと自分のことを相手に話すこと。
そんな些細だけどなかなか忘れてしまっていることをちゃんとやる。
それだけで温かい家庭になっていきます。
Keiky.