子育て

子供にネガティブなフィードバックをするときに必須の6点とNGな3点

先日部下に対してどうネガティブなフィードバックをするか?という研修を受けました。

「ネガティブフィードバック」というのは、たとえば何か本人に注意を促したり、叱ったり改善を求めるために本人にそれを伝えるということを指しています。

私なんかはパワハラ的に怒られたことは若いころ何度もありそれは今の時代は許してくれないでしょうし、そういったこを受けているときも「自分は絶対年を取ったときに自分が受けたことはしない」と固く思っていたことでもあります。

それじゃあ何もしないで全部OKと優しすぎるのモノだめで、いくつかポイントを抑えた上で本人に改善を促す必要があるので、こういった研修が行われているわけです。

今日はそんなネガティブフィードバックについてですが、切り口を子育てにスライドして、自分の子供や子供の友達に対してどういった態度でネガティブなことをうまく伝えるか?という観点でこの研修を応用してみたいと思って記事にしました。

自分がまさに子育てをしているのであれば参考になると思いますので書かせていただきます。

また、子育てを終えた世代はどういう子育てをしたか?ということを思い返したり、孫に対してどう接するべきかという観点で読んでいたけだければと思います。

Contents

■ネガティブフィードバックを効果的に行うための6つのポイント

それではまずやった方が良い6つのポイントについて説明していきたいと思います。子供に対してネガティブなフィードバックを伝えるときにこのステップに沿ってやっていくとちゃんと伝わる可能性がかなり高まります。

1)傾聴すること

まず本題(こちらが注意したいこと)を話す前に本人に最近の状況や、その件について話をさせるということが大切です。子供であればなぜそういうことしたのか、何故お願いしたことができなかったのか?ということを聞くということからスタートすることが大切です。

子供なりに言い訳を考えたり、その時思った感情を伝えてくれるのでそれをまず聞いてあげることを意識して「なるほど」とか「そうなんだね」」とか「~ちゃんはそう思ったんだ」という形で同調はせず、本人がどう思ったかということを二人で確認するというプロセスをまず行います。

2)事実を確認すること(客観)

次に起きてしまったこと、もしくはやらなかったことなどについて事実を二人で確認します。この段階で攻めてしまうことが多いかもしれませんが、そこはグっと我慢です。

あくまで事実について振り返り「~なってしまったね」ということで状況について確認をするというステップを踏むというのがこの第二ステップです。

3)認知していることを伝える

次に本人を認知していることを伝えます。部下であれば本人が何に取り組んでいてどういったことを頑張っているか「ちゃんとみている」ということが認知するということになります。

子育てに置きかえると、本人のことをちゃんと見ているということを伝えるということになりますが、「本人が頑張っていること、集中していること、好きでやっていること」などを具体的に取り上げて子供に足して「ちゃんと親としてみている」ということを伝えるのが3つ目の大切なポイントになります。

4)期待していることを伝える

次に本人に期待をしていることを伝えるステップになります。「期待している」とダイレクトに伝えるとなんだか照れくさくてできないですよね。

そんなときは「~してくれたらうれしい」とか「~できたら助かる」といった形で、こちら側がハッピーになるという形で伝えると良いかもしれません。

1点注意すべきは「あなたのためだから」ということは決して言ってはいけないということです。なぜなら本人はそれを理解できないからいくら伝えたとしてもあまり意味がないことになります。子供と向き合っている「自分が助かる」ということでパパやママがハッピーになるということをメインで伝えてあげた方が良い結果が出ます。

5)不足している点は具体的に伝える

ここでいよいよやらなかったこと、やってしまったことにフォーカスしていきます。ここで大切なのは具体的にどうした方が良かったのかということを伝えて子供にイメージしてもらうという点です。

どうした方がもっと良かったのかということを一緒になって考えてどういうことだったら子供としても取り組めたか、どういう状態だったらそれをやらないで済んだかということをイメージしていきます。

「~が原因だったから~してしまった」ということを本人が言えば完璧です。そうするとその原因を取り除きさえすれば良いということに考えをシフトできるからです。

6)今後の目標の具体化

最後に今後はどういしたらその状況を防げるかということを話すステップになります。

ここまでくれば事実の確認からはじまりどうすればよかったということが分かって、やってしまったことの原因も明確になっているはずです。

あとはその原因をなくすことを決めるだけになります。

例えばですが、「妹におもちゃをとられたからたたいてしまった」ということであれば、たたくのは良くないということは子供なりにちゃんとわかっているので、「おもちゃをとられないところに片付けよう」という原因を取り払う行動について合意できます。

そうすると子供としてもとられないためにおもちゃを自分のところに置いておくという改善行動にむすびつけられます。

これで一応完了になりますが、もっとよくしようと思った場合、「ちゃんとかしてって言われたら貸してあげてね。たまにでいいから」と伝えてあげると結構な確率で「いいよ」と言ってくれる確率が上がります。

ついでに妹にも借りたいときは言えば貸してくれるということを教えれば一石二鳥です。

■ネガティブフィードバックをするときに[やってはいけない3つのこと

それではネガティブフィードバックを行うときに逆にやらない方が良いことはどういったものがあるでしょうか。

ここでは3つ大切なポイントを説明してシェアしたいと思います。

NG 1) 誰かと比べること

兄弟間、友達などと絶対に比べてはいけません。本人は一人の人格をもった人間なので決して比べてはいけません。

よくやってしまうのは兄弟や姉妹の間で「~ちゃんはちゃんとできている」とかもう少しまろやかに言うと「~ちゃんを見習いなさい」という言葉もある意味では比較していることになります。

比べられると大人でもやる気しないですよね。仕事場でもAさんのようにやってくれとか、Aさんと比べて君はだめだと言われたらいい気持ちはしないはずです。子供に対しても同じことはしてはいけないというシンプルなルールです。

NG 2) 不明確な理由で根拠に乏しいことを言うこと

次に感情的に不明瞭な根拠でしかることです。会社では理不尽な上司というのはいるものですが、自分がその理不尽な親になる必要はありません。

相手がいくら未熟で小さな子供だとしても一人の人間として尊重して接することが大切です。

子供もこちらが思っている以上に理解しています。雰囲気をつかむ力は大人以上にあります。なのである意味で大人同士以上にちゃんと話すことが大切ということがいえます。

NG 3) その場しのぎの対応をすること

叱るのは親の体力が削られます。私も怒ったり叱ったあとというのは本当にぐったりしてしまって力が全部吸い上げられてしまいます。人を叱るというのは本当に体力が必要で自分の子供となれば手は抜けないですしなおさらです。

ついその場しのぎで本当はやってほしかったことを親がやってしまう(例えば片づけなど)のは何の解決にもなっていません。

飲み物をこぼしたときに本人に拭かせなかったり、ごめんなさいを言わせるのがめんどくさくて自分で片づけてしまうのは子供にとって何のプラスにもなりません。

ちゃんと向き合って、体力は削られるかもしれませんが、前述したとおり「ちゃんと私はあなたを見ている」ということを伝えることがとても大切になります。

■さいごに

以上のように私が受けたネガティブフィードバックをどう部下に与えるか?という職場での研修をヒントに子供に対してどういったネガティブフィードバックを与えるかについて簡単にまとめてみました。

なかなか根気がいりますが、上記の6つのポイントを意識して子供に伝えればちゃんと伝わってくれますし、改善されることが多いのは確かです。

是非父として親として、これからも本人の成長を後押しできるようなことをしていきたいですね。

Keiky.