哲学

古代ギリシャ哲学①ざっくりした流れと主な哲学者たち [哲学#4]

哲学を知っとくシリーズの4回目の記事です。1回目から3回目までは哲学の非常にざっくりした意味だったり、古代ギリシャから現代にいたるまでの流れについて説明をしました。

今回は古代→中世→近代→現代という4つの時間の流れの中で一番最初の古代ギリシャの哲学について簡単に説明をしたいと思います。

この時代のもっとも重要な哲学者はソクラテス、プラトン、アリストテレスという3人だけ覚えておけば大丈夫です。プラトンはソクラテスの弟子、アリストテレスはプラトンの学校の生徒という関係があります。

それでは古代ギリシャの哲学については3回くらいに分けて説明をしていきますが、その初回ということで主な流れと登場人物について簡単に触れていきたいと思います。

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■ 古代ギリシャ哲学の全体像と登場人物

古代ギリシャというと皆さんがイメージするまんまのギリシャの人たちの時代です。漫画いけばテルマエ・ロマエとかヒストリエの時代です。だいたい紀元前600年から西暦300年の時代なので、2600年前くらいから1700年くらい前ということになります。

古代ギリシャ時代は2つに分けて考える

この2600年前から1700年前の古代ギリシャ哲学の時代を2つに分けるとソクラテスという先ほどの3人の最初の人を軸にして、ソクラテスが誕生する前と後で分けて考えると良いと思います。

■ ソクラテスが生まれる前のギリシャ哲学

まず2600年前、紀元前600年ごろに哲学は生まれたとされていて最初はタレスという人が「この世の中のすべての源は水だ」といったことが哲学の始まりとされています。古代ギリシャ哲学は万物の根源は何か?ということを考えることから始まっているのでこのタレスという人が哲学の祖と言えます。

また少し遅れて登場したのがピタゴラスです。NHKのピタゴラスイッチでも名前になっているとおり、この世の中のすべてのことは数で表せるということをいった哲学者です。

その他の登場人物はヘラクレイトスとパルメニデスという2人の対立、パルメニデスの跡を継いだゼノンがいるので、パルメニデスとゼノンがエレア学派というくくりでとらえることができます。

あとは原子論や多元論を唱えたエンペドクレス、アナクサゴラス、デモクリトスという3人をセットで覚えればこの時代の登場人物はほぼ終わりです。

他にも王様に指導係としてソフィストという人達が活躍してくるのですが、その代表格がプロタゴラスという人です。

ここまでがソクラテスが生まれる前までの古代ギリシャ哲学です

■ ソクラテスが生まれた後のギリシャ哲学

古代ギリシャ哲学を2つに分けたときに後半がソクラテスが生まれた後で一つの塊としてくくることができます。ソクラテス→プラトン→アリストテレスの3人の流れがあるので、古代ギリシャ哲学の後半はこの3人を軸にそれ以外にどんな学派があったか?ということを考えると理解しやすくなります。

ソクラテスはキーマンなのですが、「無知の知」という有名な言葉を残した人です。彼が登場する前の哲学は「世界がどういう風にできているか?」ということが中心だったのですが、彼はむしろ「人間がよりよく生きるにはどうすべきか?」という人にフォーカスした人だったといえます。

彼は最後は知を求めすぎて処刑されてしまうのですが、彼がいたからこそ、「よりよく生きる」ということを考えられるようになりましたし、このブログの主旨である通り「私たちがよりよく生きるためにはどうしたらよいか」という私たちの永遠の課題について考えるきっかけをくれたのがソクラテスと言ってもいいかもしれません。

彼の弟子だったプラトンはイデア論というのを唱えていろいろな物事の本質について考えていきます。彼の学校で生徒だったアリストテレスは世界の成り立ちを体系立てて説明するということを成し遂げます。

これが主な古代ギリシャ哲学の後半の流れになります。とりあえずソクラテス→プラトン→アリストテレスの流れだけ押さえればだいたい理解できると思います。

ソクラテスのおかげで人間は内面に目を向けていくことになるのですが、いろいろな人生論が語られるようになったのもそのおかげです。他にもいろいろな学派ができるのですが、例えばゼノン(ストア派)、エピクロス(エピクロス派)、プロんとセクストス・エンペイリコスの(懐疑学派)などが挙げられますが、次回に少しそれぞれ触れることにしておきます。ここではそんな人たちがいたんだくらいで大丈夫です。

■ さいごに

古代ギリシャ哲学についてはあと2回で終わります。今回は古代ギリシャ哲学はソクラテスが登場する前と後に2分割にして覚えると良いとういことと、主な登場人物について簡単に触れました。

次回はソクラテスが生まれる前の古代ギリシャ哲学について少し説明をして、その次にソクラテスが登場した後の古代ギリシャ哲学の後半を説明して終わりにして中世哲学に入っていきたいと思います。

それではまた次回に続きます!