子育て

子供の「成長曲線」と我が子を信じて待つ考え方

「自分の子供は遅れている・・・」

「あの子はあんなにできるのに・・・」

このように自分の子供成長を他の子供と比べちゃうことってありますよね。

また、兄弟、姉妹がいる方はその間で成長スピードを比較して遅れている子供のことを心配して焦ったりしますよね。

焦って教えると叱ってしまったり。

「なんでこんなこともできないんだ!」なんて言った日は最悪です。気分も悪いし、子供にも何の得もありません。

「比べてはいけない」

「ひとそれぞれ違う」

「うちの子はうちの子」

頭ではわかっています。自分に言い聞かせるように説得します。それでも心のどこかではずっと気になっている。

そんな方も多いのではないでしょうか。

今日はそんな子供成長について。

姉妹を育てている私が感じていることをシェアして、どんな心構えでいればいいか私なりの考えを書きたいと思います。

Contents

大人の勝手な成長イメージ

大人になったあとの成長って自分の勉強した量や実際に使って体で覚えた量に比例するイメージですよね。

努力をしていればそれが積みあがって徐々に成長していく感じ。試験勉強もそうだし、受験もそうだし、単語の暗記も量に比例して伸びていきます。

仕事でもそうです。仕事を覚えて日々使っていくとその人のレベルが徐々に上がっていく。

私たちの成長のイメージは図にするとこんなイメージです。

なんとなくこんなイメージに思っていますし、実際にこういう曲線を描きます。

私も仕事のスキルアップのために勉強すればするほど自分の能力が高まっていく感じがしますし普通はこんなイメージですよね。

子供の場合もいっしょでしょうか。

私はちょっと違った見方をしています。

実際の成長グラフ

では特に子供場合どういった成長曲線を描いているか。

わたしは実際はこんなグラフなんじゃないかと思っています。

そうなんです。一定ではありません。

ウネウネ期間があって、ある日突然ジャンプする。

こんなイメージをもっています。

でもこれってある意味当たり前というか、子育てをされている方であれば感じる瞬間ってあると思います。

「あれっ!できている!」「いつの間に!!」って思うことありますよね。

その成長をグラフにすると上に書いたようなウネウネ成長を感じられない期間が続いてある日突然できることが増えているというのが私が実感として感じてる子供の成長曲線です。

ここが大事!我慢比べ!

もし少しでも共感できるという点があったら次はどんな考え方が大事になってくるでしょうか。

ある瞬間ジャンプする瞬間がくるとしたら私たち親はどうやってそれに対処すべきでしょうか。

そのジャンプを早めるようにサポートするのか、特訓をさせるのか、いろいろ勉強道具や知育道具を与えて少しでも早くジャンプをさせるようにするのか。

「とにかく待つ」

私はこれに尽きると思っています。

徹底的に待つ。

我慢比べです。

図で言うと、子供成長を考える時に大切な期間というのは「やじるし」の部分です。

この期間、子供が満足して安心、安全な気持ちで過ごして、自分が成長するタイミングまで待ってくれる環境があるかがとっても大切になってくるわけです。

ではこの期間にやってはいけないNG行動というのはどういったものがあるでしょうか。

もし、この期間を待てなかった場合、どういったことになると想像できるでしょうか。

成長を止めてしまうNG例

とはいえ、待つのってとっても難しい。

幼稚園や小学校で同じクラスの何々ちゃんはもうあんなことができるといったことをみると焦りますよね。

自分の子供はまだ字も書けない。

数字を1から10まで言えない、自分で靴紐も結べない、言うことを聞かない、鉄棒ができない、走るのが遅い、髪の毛を洗えない、顔を洗えない、一人で寝られない、歌を歌わないと寝られない、自分で勉強できない、言葉がうまくしゃべれない、色の認識ができていない、リズムが取れない、体操ができない、パズルがうまくできない。

できない、できない、できない。

こんな感じで自分の子供のできないところばかりに目が言ってしまうと要注意です。

結局子供の成長するジャンプのタイミングを待つということが大切なわけですが、我慢できないとどんなことが起きるでしょうか。

「なんでこんなこともできないんだ!」とか

「何々ちゃんはできるのになんでできないの?」とか、

「~ができないなんで恥ずかしい」とか

「~ができないからずっと一年生のままだね」とか

言ってしまったらどうなるでしょうか。

これは私がもっているイメージなので科学的にどうこう言われると証明はできませんが、感覚としてこんなことになると私は思っています。

図をご覧ください。

あとちょっとでジャンプのタイミングだったとしたらどうでしょう。

そのタイミングに本人が傷つくことを言ってしまったら、本来いけたはずの成長曲線にうまく乗れず、そのままダラダラとウネウネ期間が長引くと私はなんとなく子供たちをみていて感じます。

あとちょっとでジャンプできたのに、親の一言でそのチャンスをつぶしてしまう。そんなことになりかねないと思っています。

とはいえどこまで待てるか・・・それが問題だ

そんなこといっても実際に頭で理解するのとできるかは別問題です。

私自身自分の子育てをしていて非常に難しいと感じることがあります。

頭では分かっていてあまりに成長が遅いと焦るのです。

「そろそろ覚えてほしいけど全然関心がない・・・」と思ってしまってヤバいと焦ってしまうことがあります。

本当にこどもというのはわかりません。

結構な子育て期間を経験しているはずですが、全然わからない。

全く成長を感じないのに、忘れたころに大きく成長することがあり、そのタイミングもさっぱりわかりません。

問題はどこまで待てるかなのかもしれません。

ジャンプのタイミングがわからない以上、出口のないトンネルを進んでいくのが子育てなのかもしれません。

この図のように我慢しないといけないタイミングがとっても長い場合があります。

この長い期間もちゃんと親の方が我慢できた場合、あとでとんでもなく大きなジャンプがまっているかもしれません。

そんな風に考えて子育てをしていくことが一番いいのではないかと思っています。

子供の成長に順番はない

うちの場合、上の子はものすごくなんでも早く覚えてしまいます。字、歌、運動、なんでも器用に覚えてしまうところがあります。

小さいときは下の子はのんびりというか字にも興味がなく、運動もそんなに上手なわけではなくとてもゆっくりとしたペースで成長しているので焦ってしまうことが多々あります。

私が仕事で疲れているとそういった焦りも加速して「鬼教師」のようになってしまって自分も疲れて子供も泣くという最悪のことをしてしまうこともあってそんなときは猛省しています。めちゃくちゃ疲れます。

でも楽しく過ごしてちゃんと「この子のペースに合わせよう」とおもって何もいわず、遊びの中にいろいろな成長の仕掛けを工夫して入れながら楽しくすごしていると、ポンっと置いてある本を勝手に手にとって読もうとしたりする瞬間があったり、ジャンプするタイミングというのを感じることが多々ありました。

逆に上の子がなんでもできる一方慎重でしっかり計画してやるタイプだったりするのに下の子は一発勝負でチャレンジするような強みがあったり、本当に人それぞれ性格も違いますし、成長する順番もバラバラです。

ある子は運動が先にできたり、算数は出来るのに国語はできなかったり、本は好きだけど運動ができなかったり、バラバラです。

子育てをしていると私たち大人もなんでもできるスーパーマンなんていないということを忘れそうになります。

子供だって一緒なはずです。なんでもできる子なんていない。学力や運動能力がすべてではないですし、心の能力も人それぞれ全然違います。

そんなことを冷静になって。深呼吸して子供と常に向き合いたいものです。

我が子は大丈夫。

そうおもって一緒に限られた時間、楽しく生きていきたいですね。

Keiky.