心の持ち方・考え方

悪口と愚痴の違いと、感情をオフにするトレーニングを積もうという話

職場でわたしが昔いた部署の後輩が上司とうまくいっていないという話を最近聞くことがありました。

後輩というかその部署の若手全員がその特定の上司とうまくいっていないようで、その上司というのはわたしもどちらかというと苦手な相手で、良い感情はない人でした。

その人はとても独善的だし、人が言っていることは聞かない。確かに優秀は優秀。頭の回転も速いしコミュニケーションスキルも高い。

今日はそんな後輩たちから色々話を聞いた中で、愚痴と悪口の線引きってどこにあるのかという話について少し書かせていただきたいと思います。



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話を聞いてみると出てくる愚痴の数々

とりあえず会社にとってはとても重要な部門なのでその部署から3人若手を誘って食事にいくと色々愚痴が出るわ出るわ。

聞いていると耐え難いワンマンプレーや、エゴイスト的な発言などエピソードがたくさん。

聞いていると確かに頭にくるエピソードも多いし、聞いているだけでわたしもムカっとなりそうな内容でした。

例えば表面的にはみんなを集めてみんなの意見を聞く場のような会議だけど、実は自分ですでにやることを決めていて、それ以外の意見は全て否定されて先にゴールがある中で無駄な議論をさせられるとか。

あとは他の部署の悪口をいって、いかに自分が素晴らしいことをしているかという話を永遠とするとか。このあった内容はちょっとストレスを感じます。

途中から愚痴が悪口に

元気よく3人はその人に対する愚痴を繰り出していたわけですが、途中からその3人はヒートアップして愚痴ではなく悪口の比率が増えていきました。

その人の外見などの見た目や、服装、家族など色々なところをディスるようになっていきました。

だんだんと感情的に盛り上がってきてお酒も入っていると人間というのは過激になっていきます。

周りもハイになっているしそういうことをいうとウケます。実は他の人も思っていたけどマナー的に言わなかったことだったりするとかなり場がワーと盛り上がって誰も止まらなくなる傾向があるものです。

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わたしも経験がありますが、仕事の上司に対する愚痴が本人の人格とか見た目や家族や私生活(多くは事実ではない場合も多い)について悪口を言うレベルまでその人について話しても何も解決はしないものです。

明日もあさってもその人とは付き合わないといけないわけですし、何よりその人のことをずーっと考えているということは頭の中をかなりその人に占拠されているということになります。

その場は悪口が多くなってきたので「そいつがむかつくのは分かるけど、別の部署に異動させることもできないんだし、なんとかうまくやっていく方向はないのかねえ」という問いをして、「無理っす」ということでその場はお開きとしました。

悪口言っているひとは距離を置かれる

愚痴というのはあったほうがある程度はいい場合があるので、身近な人の愚痴というのは聞いてあげたほうが良いことが多いです。悩みが自分の内側に向いている人を外向きにしてあげたり、愚痴に対してプラスで捉える視点を提供していく役割が年長者を中心にあると思っています。

愚痴は一切ダメ。全部自分の責任。愚痴を言う奴は給料を返せ。

こんなことを言う人もいますが、わたしは悪口にならないレベルであればある程度は必要だと思います。

しかしながら悪口は別問題です。村意識とか、集団主義に陥っている組織の場合、かなり悪口を言うやつというのは会社にいます。

悪口や本人の仕事や発言と関係ないネガティブなことを面白おかしくいって、ハブったり、ばかにしたりするのは中高生のいじめ的でとても好きにはなれません。

それを言えば言うほどその悪口を言っている人自身が自分のイメージを自分で傷つけているということをわかっていないのかもしれません。もしくは自分を守りたいという意識が強すぎるのかもしれません。

自分より偉い人が悪口を言っていたら、若手はみんなその場では「そうですよねえ」とか「あははw」と言わざるを得ません。それで本人は気持ちよくなる。でも聞いている周りの人間は単にその偉い人にあわせただけで、内心は全くそんなことを思っていないことが多いということを忘れてはなりません。

「またこの人悪口いっているよ。困ったひとだあ」と周りは思っているはずです。

仕事と関係ない人格や見た目をバカにしたり悪く言う人というのは周りからは「きっとおれのこともどこかでこの人は悪口いっている」とほぼ100%思われています。

どこかで自分のことも悪くいっている可能性がある人には心を開けないし、適当に相槌するしかないですよね。

感情をオフにするトレーニング

周りに悪口ばっかりいう人がいたらどう対処したらよいのでしょう。自分も同じように悪口を言っている仲間とはみられたくないと思ったり、自分の感情まで毒々しくなってしまうことを嫌に思っている人もいるかもしれません。

わたしの場合はそういった場面では自分の感情を切ってしまうようにしています。自分の中にまでその不の感情が入ってこないようにストップさせています。

どうやってオフにするかというと、頭の中に操作レバーを本当にイメージします。ONとOFFと記載されているレバーをイメージして、それをOFFの方へレバーを倒すイメージを頭の中で作り出す。そしてまるで電源が切れたロボットのような自分の姿をイメージして、感情をオフにするというようなことを頭の中で描きます。

そうすると、何なら鳥の目になったようにその場を俯瞰するような感覚になって、まるでその人に対する感情を切ったかのような感覚になります。こんなやり方でストレスを逃していますが、誰にも当てはまる方法ではないと思いますのであくまで自分なりのやり方ではあります。

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結局世の中はいろんな人がいます。

それぞれ奥さんがいたり、子供がいたりして生活をしていたり、親だっています。家庭で悩みがあるかもしれないし、順風満帆の人生を送っている人はまずいません。目の前の人は人それぞれ多くの悩みをかかえて苦しみながら生きていて、事情が色々あります。

そんなこと言ってもか誰にでも優しく受け止められるわけではありませんよね。

だからわたしの場合は感情をオフにしてしまうのが一番楽と思っています。

わたしも仙人や高僧ではありませんのでいつも感情をオフにすることはまずできません。

いつも感情が乱され、頭がカッカしてグルグルしてしまうときも多いです。

そんな時は意識的にレバーをイメージして「シューン」と感情のエネルギーをオフにする姿をイメージしてなんとか乗り切っていたりするのがやっとというところでしょうか。

いつでも受け流せる余裕が欲しいですけど、どこにも売っていません。

とにかくストレスをためないように悪口で心が毒される前に感情をオフにしてしまうことです。なるべくしあわせなことで心や頭をいっぱいにしたいですから。

keiky.